インタビュー

ProGlove、多くの製造現場に支持される理由を聞く

NAVINECTパートナーインタビュー:ProGlove / ヒット株式会社

更新日:2023.4.20

NAVINECTはさまざまな外部サービス・デバイスと連携できる拡張性が特徴です。例えば、在庫管理や棚卸管理をアプリで行うNAVINECTクラウド「在庫管理」サービスではProGlove社製のグローブ型ウェアラブルスキャナと連携し、在庫管理におけるバーコードやQRコードの読み取り作業を効率的に行うことが可能です。 ProGlove社製ウェアラブルスキャナは人間工学に基づいた作業者が使いやすい設計が特徴です。本インタビューでは、ProGloveの今井 Senior Business Development Managerと国内第一号代理店であるヒット株式会社の川口社長に多くの企業にProGloveが採用される理由を伺います。

パートナーインタビュー

ProGlove 使いやすさを追求した真のハンズフリースキャナ

- ProGloveを製造・販売するWorkaround GmbH社について教えてください。

今井 2014年創業、本社はドイツです。元々BMWの研究開発員だった人間が中心となり創業しました。 急成長を遂げており、2,000社以上のお客様に導入いただいています。
例えば、GAP、アウディ、ボッシュ、物流だとDHLやルフトハンザなどがあります。
ドイツの会社なのでヨーロッパを中心に色々なお客様にお使いいただいています。

- ProGloveシリーズの特徴を教えてください。

今井 我々は「真のハンズフリースキャン」という言い方をしています。
グローブ型のスキャナーというのは他社様も持っていらっしゃいますが、我々がフォーカスをしているのは、いかにユーザーさんが使いやすいか、ということです。

非常に軽く、長時間バッテリーがもって使いやすい。
実際に身に着けていただくとわかりますが、作業者の方が1日つけていても苦にならない、腕時計と変わらないようなウェアラブルデバイスです。

また、スキャンボタンがちょうど親指の位置にあり、動作の中で自然に押すことができます。位置や力加減など指が当たって誤作動を起こさず、スキャンしたいときに確実にできる設計になっています。

ProGloveバーコード読み取りイメージ

ProGloveバーコード読み取りイメージ

- 製造現場ではどのような効果があるのでしょうか?

今井 例えば手持ちスキャナーだと、出して、読んで、しまって、とアクションが多くなりますが、ウェアラブルスキャナーだとスキャンしたら終わり、両手がフリーでさっと次の作業に移れる。お客様によりますが、1回4秒から6秒、作業時間が短縮されています。
これがチリツモで1日の作業終了時には膨大な時間の効率化となっています。

また、落としたり置き忘れたりといったことも少なくなり、安全性や資産管理の点でも改善効果があります。

圧倒的な「使いやすさ」が支持を受ける

- 導入企業様からはどのように評価されているのでしょうか?

今井 アウディ社のあるアセンブリ工程で、部品点数もピック量も大変多い、その部品が行き先を失ったり、スキャン漏れがあったりという課題がありました。そこにProGloveを導入することで作業効率が上がり、作業者が1日あたり1,000スキャンできるようになりました。非常に使えると好評をいただいています。

フォルクスワーゲン社でも同様の事例で、ピッキングの部品数が多いという課題がありました。それがProGloveの導入により動作が効率化され、グローブ型なので安全に作業できることもあり、作業時間が2~4秒/回改善しました。非常に投資対効果が大きかったとフィードバックをいただいています。

試験運用した際に運用が簡単だった点と、すぐに効果が出る点も良かったと言っていただいています。

- ウェアラブルスキャナーという点だけでなく、ProGloveの特徴が評価されているのですね。

今井 似たようなウェアラブルスキャナーでもできなくはないと思うのですが、ここまで使いやすさを追求したものはなかったんですね。

ここが差別化でもありますし、お客様に支持されてきたところでもあります。

販売から修理まで、安心の国内サポート体制

- ヒット株式会社について教えてください。

川口 1996年設立、取扱い品目は決済端末、バーコード端末などの自動認識端末、それからソフトウェアの開発部隊も持っています。ProGloveは昨年から取扱いを開始しました。

弊社の一番の特徴は、各メーカーからトレーニングを受けて自社で修理ができる体制を備えていることです。
特に海外製品は都度海外に送るわけにもいかないので、きちんと認定を受けてこちらで修理しています。

川口 海外製品の場合は品質を懸念されるお客様もいらっしゃるため、何万台であろうと全数の出荷検品を行っています。
ProGloveの場合も同じです。日本で安心してお使いいただくためにメーカーと一緒に研究を重ねています。

- ProGloveを取り扱うこととなった経緯を教えてください。

川口 非常に伸びている会社があるというので紹介がありました。その時に見たのはMark Displayというディスプレイ付きのタイプでした。
当初はディスプレイを活かした使い方を模索していましたが、日本のお客様はあまり手元でディスプレイを見る必要はないことが分かってきて、スキャナーとして読み取りに振り切ることにしました。
そうすると効率が非常にアップしたんですね。

貸出機でほんの1ヶ月評価するだけで、あっという間に効率が上がるというフィードバックをいただきました。

Mark Display着用イメージ

Mark Display着用イメージ

NAVINECTと連携し、製造業の課題に挑戦

- 昨年9月にNAVINECT「在庫管理サービス」との連携を発表しました。

川口 NAVINECTの在庫管理と連携すると、作業者の両手をフリーにして、在庫の開封・梱包・持ち運びなどの際の無駄な動きをなくすことができます。

工程中のスキャンでライン作業者が着用する場合でも、ProGloveは時計と同じ感覚でつけられ、何も気にせず現場に持ち込めるので、非常に使いやすいです。

ProGloveは物流や流通の現場でも使われていますが、この発表後に問合せをいただいたのは全て製造業の企業様でした。日本の製造業の課題解決にも効果があるものだと考えています。

NAVINECT「在庫管理」

NAVINECT「在庫管理」サービスは、在庫管理と棚卸機能をWebアプリとして提供。
QRコードやバーコードで在庫管理を行います。また、ラインでの資材投入、製品や半製品として払い出しなど、製造業に特化した仕様となっています。

効率化を重要な要素として提案するNAVINECTでは、ProGloveの作業負荷軽減の特徴にいち早く目を付け、連携するバーコードスキャナとしてラインナップしています。
入出庫や棚卸など大量の読み取りが必要となる場面はもちろん、ラインでの資材投入時など手元でデバイスの取扱いをしたくない場面でも、ProGloveを使えば早く、安全に読取りが行えます。

- 最後にインタビューをご覧の皆様に一言お願いします。

今井 ProGloveは、非常に薄くて使いやすいスキャナーです。NAVINECTと協業し、日本の製造業の皆様にもぜひお使いいただきたいと考えています。

川口 トレンドでいくと、自動化が労働人口の減少分を補いますが、人手は絶対残るというのは確証として出てきています。自動化の部分はロボットやNAVINECTなどのシステムで、人手が残った部分はProGloveを入れること製造業の課題解決に貢献していきたいと考えています。

ProGloveが支持される理由はその使いやすさです。海外製品で心配になる品質や修理もヒット株式会社のサポートがあることを伺いました。ProGloveの使いやすさは実際に身に着けるとよくわかります。ご興味をお持ちの方は、ヒット株式会社お問い合わせフォームよりお問い合わせください。

ProGlove製品群のご紹介

その他にもラインナップがございます。詳細はこちらをご確認ください。

NAVINECTパートナー制度について

NAVINECTでは多くの装置・デバイス・システムと連携しています。
技術提携パートナー様はこちらからご確認いただけます。
また、NAVINECTを一緒に売ってくださる販売パートナー様も募集しております。詳細はこちらをご確認ください。

Workaround GmbHWorkaround GmbH

2014年創業。本社・ミュンヘン。グローブ型ウェアラブルスキャナー「ProGlove」の製造・販売、関連サービスの提供。

https://www.proglove.com/

ヒット株式会社ヒット株式会社

1996年設立。決済端末/自動認識端末の販売・修理、ソフトウェア開発、及び出荷検品など各種関連サービスを提供。

https://www.hit-kk.co.jp