導入事例

NAVINECTクラウド

帳票管理

参照・集計レポート

「帳票管理サービス」で大量の紙帳票を電子化

導入事例:株式会社 川春 様

更新日:2021.10.01
※本記事における企業名は2021年10月1日時点のものです

株式会社川春様は明治21年創業以来、東京や埼玉の拠点を中心に製紙原材料を販売する老舗企業です。この度NAVINECTクラウドの導入によって、業務の中で発生している書類をデジタル化しペーパーレス化を実現しています。

サービス導入の背景

株式会社川春様の基本的な業務サイクルは概ね以下のようなもので、

これらを24時間対応で運営されています。

株式会社川春 朝霞業務センター 部長 平松 貴志 様 (左) 係長 池ノ内 重信 様 (右)

顧客の工場などから出る産業古紙を回収し、”ベール”と呼ばれる塊(長方体)に圧縮したあと、製紙工場に運搬するという業務があります。この業務の中で発生する帳票のデジタル化に凸版印刷のNAVINECTクラウドを導入しました。 回収した古紙は一般的に1キロ当たりの単価が設定されており、重量に応じて金額が決まります。このため、”公認台貫”と呼ばれる特別な計量器で計量することが必要です。

台貫での計量後は正確な重量などを記録した計量伝票を発行します。この伝票はお客様からお預かりした古紙の重量を担保する重要なものです。 この伝票を使った業務が常に発生するため、右の写真のように紙の量も膨大なものとなっていました。

その計量伝票作成の流れは、下記のようなものでした。

新型コロナウイルス対策のため接触機会の削減と、スタッフにとってより働きやすい環境を検討

「古紙を扱う業界は働き手の確保が大切。スタッフにとって働きやすい環境とは?」 「職場に紙帳票が多く、どうしても会社で作業せざるを得ない」 「新型コロナウイルス対策として接触機会を減らす必要もある」  という課題への対応として、案件1サイクルを回すにあたり発生する下記の工程に改善の余地がありそうでした。 ・手渡しによる情報伝達 ×3回 ・PCで再入力 ×1回 ・紙帳票の印刷 ×2枚 ・車での移動時間

コロナ禍の2020年夏にたまたまインターネットで凸版印刷さんの『NAVINECTクラウド』を知り、紙で行っている業務をデジタル化できないだろうかと考えました。また、凸版印刷さんが新しいクラウドサービスを発表されたニュースを見たことがきっかけで問合せをし、ペーパーレス化だけでなく、コロナ禍において接触機会を減らすことも期待できるツールと分かり、導入を決めました。

「NAVINECTクラウド 帳票管理サービス」で課題解決

株式会社川春様にご利用いただいているのは、NAVINECTクラウドの帳票管理サービスです。

具体的には、先ほどの計量伝票を電子化しています。担当が台貫で計量した重量をパソコン上で入力すると、設定したフォーマットで帳票が出力されます。上長は帳票を印刷せずに、パソコンやスマホからクラウド上で保管されている帳票の承認をすることができます。承認後、お客様が専用のアカウントにて確認できるため、伝票発送の業務をゼロ化しました。

これにより先ほどの課題は、下記のように改善することができました。

ペーパーレス化が実現したことで、過去のデータ確認作業も容易になり、業務時間の短縮にも効果的と感じています。また、紙の保管が不要になったことで、事務所スペースがスッキリしました。

とのお言葉・使用感も頂戴しています!

サービス導入までの苦労話とこれからについて

「現状でも業務は進んでいるので、わざわざやり方を変える意味があるのか?」という声も導入検討時にはありました。 しかし、長期的、継続的な労務状況の改善やリアルな接触機会の逓減、などを考えると今後デジタル化へのあゆみが必要だということを意思を持って関係社員に説明しています。

NAVINECTクラウドの導入・初期運用時に業務負荷が増え、戸惑いもありました。 しかしこのクラウドシステムにデータを入れ込むことで物理的な伝票の持参がなくなること。そして入力したものが紙でなくデータとして貯まるため共有や参照もしやすいというポイントなどを伝えました。

以上を経て、これまで発行から提出までアナログだった帳票関連業務をクラウド化。その結果業務の簡素化ができたと感じています。 また、コロナ禍でもあるため、提出時のお客様との接触機会も削減できたことと、在宅勤務にも適用できており、事務業務全般の改善に繋がっていると感じています。

今では、計量器から直接データを取り込めるようにならないかというアイデアもメンバーから出るようになりました。今後はアイデア実現に向けて凸版印刷さんに相談しようと思います。 また、販売・在庫管理などのさまざまな業務シーンにNAVINECTの活用を広めて行きたいと思います。

本件、株式会社川春様のペーパーレスの取り組みについて、株式会社パブリカ様発刊の「ものづくり新聞」にも取り上げていただきましたので合わせてご覧ください。 ものづくり新聞の記事ページはこちら 川春様ホームページはこちら